梅見月ふたよの創作系裏話

創作物に関する独り言を連ねる日記帳

キャラファイル11『メイベル』

黄色の花の物語に登場する食堂兼宿屋の女主人。特にこれといった活躍はしないのに、何故か要所要所で大きな存在感を放つ謎の人。

フルネームはメイベル・フリスナー。

 

ウェラント王国の首都でメイベルの食堂と言えば、職種を問わず知らない業者は一人として居ないほどいろんな意味で有名。特に知れ渡っているのが、メイベルの妄想癖。

男女二人組を見かけるたびに、従業員や客を巻き込んで様々な恋愛模様(事実無根)を脳の内外で繰り広げる。

なので業者達は、メイベルの食堂周りを通りかかる時、男女二人組に見えないように必ず男女で距離を置くか、男女比を変えているらしい。ただし2:1だと泥沼の三角関係にされてしまう為、四人一組以上が鉄則なのだとか。

そんな困った癖はあるものの、メニューはどれも好評。中でも煮物は名物で、人気のあまり開店数時間で材料が足りなくなることもしばしば。

 

フリューゲルヘイゲン王国最強だと言われていたグリューエルがオーリィード個人に向けた殺気を感じ取り、すわ愛憎劇か!? などと大喜びで駆け寄ってくるなど、常人ならざる鋭敏な感覚を見せたりもしたが。

その正体は、ちょっとしたお金持ちの両親から土地と店と遺産を受け継いだだけの、ちょっと行き過ぎた恋愛オタクな一般民。

頭が固い超絶真面目人間なグリューエルには理解しがたいと思われるが、メイベルはバーゲンセールに目の色と性格を変える主婦のような人種で、恋愛が絡むと身体能力が飛躍的に向上するだけ。戦闘経験も無ければ、当然なんらかの訓練を受けていたわけでもない。生粋の趣味人。

 

あまりに極端な性格をしているので、メイベルに関してはマッケンティア以上に好き嫌いがはっきり分かれるんじゃないかなと思います。

文字の読み書きができることから察するにマッケンティアの小説も読んでいる筈ですが、メイベルの場合は『嫌なこと、やりたくないこと』が無い、正確には元々やりたいことしかやってないので、たまたま洗脳から逃れられたものと推測されます。

あるいは既に洗脳されているけれど、環境が良くて悪いサイクルに嵌まらなかった希少例か。