梅見月ふたよの創作系裏話

創作物に関する独り言を連ねる日記帳

キャラファイル8『サーラ』

自作小説・黄色の花の物語に登場する、主人公オーリィードの異父姉でウェラント王国の正統第一王女。話の流れで一時的にウェラントとベルゼーラ両国の王妃となり、更に後はウェラントの女王に就く。

フルネームはサーラ・オルトリン・ウェラント。

 

血統を重視するウェラント王国で唯一人国王の血を継いだ王女。その為、オーリィードやシウラと同じ実母を持ちながら一人だけ扱いが別格。ゼルエス王への侮りと不審と不満が高まっていた国内の貴族達ですら、サーラを王女とした認識に疑いは無い。

軍に入隊したいと言う幼いオーリィードと約束した再会を果たす為、高潔な女性騎士に相応しい主人を目指して孤軍奮闘。約束は無事に果たされたが、騎士との誓約が結実する日は来なかった。

家族や友人と無縁な環境で育てられた為、家族や友人がなんなのかを解っていなかったらしい。それもオーリィードとの生活を通して学んだので、判断基準は大体オーリィード。

 

基本はしっかりしたお姉さん、本音はオーリィードと一緒に居たいだけのシスコン。嫌いなものはオーリィードとの時間を奪う総て。

ある意味非常に分かりやすい性格で、行動理念が単純なだけに、貴族達からすればかえって取り入りにくく扱いにくい。ので、彼女の血と立場は欲しいがあまり関わりたくないという微妙な距離感が、社交界にも生じていた。

オーリィードを横から掻っ攫っていくゼルエスやリブロムやレクセル、ウェラント王国やベルゼーラ王国やフリューゲルヘイゲン王国が大っ嫌い。そうなるように仕向けた皇国も嫌い。

だけど、オーリィードが笑ってくれるなら、嫌いでも認めはする。嫌いなものは嫌いだけど。

 

女王に立位した後も価値を失った半分の血統を理由に生涯結婚はせず、国内の名門貴族フィールレイク家に嫁いだ従姉妹のミウルとその夫ティアンの子供を次期王太子に指名。

ミウルの子とオーリィードの子で、次世代のウェラント王国が作られていく……かもしれない。

退位後は念願叶ってオーリィード達と一緒に暮らせるもよう。

 

小説版では上記の通り。

漫画版でも、内面と結末には大差無さそうです。退位の時期が早いか遅いかの違いくらいしかありません。リブロムに手を出されていたとしたら、リブロムを討伐した瞬間のオーリィードは涙など見せず、悪鬼のような顔になっているでしょうから。

 

サーラは多分、物語の中で最弱です。

オーリィードが居なければ、オーリィードが指標から外れてしまったら、その瞬間に崩れ落ちてしまうくらいに弱くて脆い。

全部そうなるように育てさせたゼルエスのせいです。狙いがはまりすぎて、後悔しても後の祭り。

本編後から再会までの間にどれだけ成長できるかで、ウェラント王国の未来も変わっていくと思われます。