梅見月ふたよの創作系裏話

創作物に関する独り言を連ねる日記帳

作品ファイル4『逆さの砂時計』

逆さの砂時計とは、1998年頃の自分が書いた走り書き漫画もどきが原案の年齢制限付き長編小説。二カ所の小説投稿サイト様にて掲載中です。

 

本編は、神父だった主人公・クロスツェルと悪魔ベゼドラが、ヒロイン・ロザリアを追いかけて旅をする話。

外伝は、主人公・ミートリッテが自分を育ててくれた村の人達をあらゆる危険から護る為に奮闘する話です。

片方のサイト様では完結済み、片方のサイト様ではおまけの章があり、こちらは私の頭が整理できていない為、この日記を書いている時点では、未完結になっています。

更には本編から千年以上先の未来を描く未作成の章があるのですが、こちらはメッセージ性皆無なので書いたとしても投稿・公開はしません。

 

本編は、ファンタジーRPGの形式を意識して漫画脳のまま書いていました。

外伝は、書き上げてから時間が経った今でも、小説らしい表現が出来たと自分では思っています。主人公の容姿そのものがネタバレというか重大な伏線なので、アニメや漫画のようにビジュアル重視な媒体では描くのが難しいストーリー……なんじゃないかなと。

 

逆さの砂時計は、前進しかしない人間の時間の中で逆行もできるヒロイン・ロザリアの力の特異性を示す言葉であり、前進しながら過去を解き明かしていくストーリーを表すキーワードでもあります。

原案となった走り書き漫画もどきでは、クロスツェルとロザリアの名前(どちらも十字架が由来)から『ダブルクロス』がタイトルでした。

 

原案のほうはもうずっと前にほとんどを焼却処分していたので、紙のノートに書いていた日記を読み返しながら書きました。

漫画ではもう一人のヒロイン・アリアの名前がマリアだったり、アリアの母・マリアの名前が別物だったり、文字化に当たって細々と変えています。

 

公開する予定が無い章で判明する事ですが、逆さの砂時計はクロスツェルとクロスツェルの親友・アーレストの将来に関わる伏線でもあります。

クロスツェルを形成する前の魂とアーレストを形成するずっと前の魂が、人類の始祖となり、悪魔達によって引き裂かれ、命尽きるまで神々に利用された実の兄妹だった事。

アーレストになる一つ前の人生は、魔王討伐に失敗した勇者一行の一人・コーネリアの実父・カールだった事。

千年以上先の未来で、悪魔ソレスタと女神フィレスの子供がその全ての記憶と力を受け継いでしまった為に、絶望感から全生物の敵となってしまう事。

ロザリアが亡きクロスツェルとアーレストの記憶を対話させて解決を図る事などなど。

アリアに戻った時に消える筈だったロザリアの記憶が存在し続けた理由も、セリフで明言されるのはこの辺りです。

 

創造神・エルネクト&レゾネクトが星を創るまでを創世期。

勇者一行が魔王に挑んでいた頃を転換期。

本編前後の時代を成長期。

世界が凍り、時間と生の概念が失われる千年先の未来を終末期。

としています。

 

終末期と書くと悲観的な感じがしますが、総合的にはバッドエンドではありません。失うものは多いけど、少なくともアリアは前進します。

 

ここまで見えているのに、何故おまけ部分が進められないのか……脳が黄色の花の物語を優先しているからです。

さあ書こう、今日も頭をフル回転。

その前に朝ご飯です。

行ってきます。