黄色の花の物語に登場するウェラント王国の宮廷騎士団、元シュバイツァー隊副隊長。
自然を愛するフィールレイク伯爵家の嫡男で、主人公オーリィードの従姉妹・ミウルの婚約者。
フルネームはティアン・フォルト・フィールレイク。
柔和な外見と温厚な人当たりで人徳も積んでいるが、貴族らしく駆け引き上手で抜け目なく腹黒かつ興味の対象に限って言えば独占欲が強い。ただし、執着心はあまりない。この辺りの線引きはオーリィードが一番の理解者であり、うわべをなぞっただけの浅い付き合いの段階であっさり見抜かれたことから、ティアンはオーリィードを上司として、人間として好ましく思っている。
婚約者ミウルは猫、上司オーリィードは仔猫と、わざとらしく紛らわしい呼び分けをして、オーリィード大好き! なミウルの反応を楽しんでいた。
本編中ではサラッと登場してサラッと退場したが、グローリア=ヘンリーの協力者として裏であれこれやっていた影の立役者。
グローリアに協力した場合オーリィードがどうなるのか大体の想像はついていたし、本心で心配もしていたが、相手は上位国の王紋を携えた貴人なので断りようが無く、どの道オーリィードをそのままにしておくのは面白くないと感じていた為、惜しみなく場を提供した。
ちなみに、夜会主催者のフィールレイク伯爵家当主はグローリアとルビアとティアンの口八丁手八丁に踊らされただけで、詳細に関しては何も聞かされていない。フリューゲルヘイゲンと関わりがあることすら知らない。
騎士としての訓練よりもお茶を嗜むほうが好き。
騎士のクセに女々しいと陰口を叩かれていたが、本人にとってはいかにお茶を美味しく淹れられるかのほうが難しく、探究心をそそられるらしい。
そして、同じ材料を使ってる筈なのに何故か毎回不思議な液体を生成するオーリィードの腕にも純粋な興味があった。結果としてオーリィードの問題点が克服されたので騎士時代の不思議な液体は生成されなくなったが、克服された問題点だけでは説明できない現象を引き起こしていた気がしてならず、もう一回くらい見せてくれないかなと密かに期待しているもよう。
作品違いで髪も目も色違いだけど、ティアンの外見は逆さの砂時計の主人公・クロスツェルに近いイメージです。ティアンのほうが鍛えてる分がっしりしてますが、柔らかな雰囲気はそっくり。
性格はクロスツェルのほうが淡々としてるかな。ベゼドラとの旅で擦れたからかもですが。ただしティアンはクロスツェルの何倍も陰湿で黒い。
……よく考えたら、クロスツェルとティアンの性格は真逆ですね。
独占欲はあまりないけど執着心は強いクロスツェル。
執着心はあまりないけど独占欲は強いティアン。
どっちにしろ厄介そうな方々で。