梅見月ふたよの創作系裏話

創作物に関する独り言を連ねる日記帳

キャラファイル9『ロゼリーヌ』

黄色の花の物語に登場する、主人公の実母。

フリューゲルヘイゲン王国の王家傍流の血筋で、ウェラント王国の元伯爵令嬢。ウェラント国王ゼルエスに愛する夫を亡き者とされ、ゼルエスの血を継ぐサーラを産まされ、夫との子供である主人公までゼルエスの犠牲にされたウェラント王国の王太后

フルネームはロゼリーヌ・シャフィール・ウェラント。

 

東大陸の有力貴族や王族が集められる国際学園に通っていた才女。夫のオースティン、ゼルエス、ダンデリオンも同じ学園の卒業者で、彼女の出自や能力や人柄は各国でもそれなりに知れ渡っている。

彼女は夫との第一子・シウラが生まれた後からゼルエスに追い回されていた為、三人の女子を生みながらも彼女達の成長過程を見守ることができず、長い時間離れ離れになっていたせいで接し方がわからないらしい。

なので、再会後は母娘関係というより友人関係に近い距離感を保っている。

シウラは自我を持つ前からロゼリーヌの夫の実家で大切に育てられたので、実母に対してはわりとドライ。むしろロゼリーヌに対しては同情的なところがあり、変に気遣うと疲れるだろうからと、サッパリした態度を見せていた。

ロゼリーヌも気付いていて、シウラのそういうところに感謝つつ、気に入っているもよう。

 

フリューゲルヘイゲンのシュバイツェル王家から代々引き継いできた双剣術の継承者でもあり、その腕前は本業騎士の男性を圧倒する程度。

リブロムの愛妾として名前を貸すと決めたシウラに剣術を伝授したのは彼女だが、シウラのほうが飲み込みが早く、ちょっと自信を失くしていたなんて裏話も。

双剣術の使い手として、単純な力量順ではダンデリオン←グリューエル←←オーリィード=グエン←←←←←←シウラ=ロゼリーヌくらい。

グエンも決して弱くはないんですが、ダンデリオンとグリューエルとオーリィードが化け物級なので、どうしても越えられない壁が……。

 

現実世界的に表現するなら、マッケンティアが東洋美人で、ロゼリーヌが西洋美人。華やかさと重厚さを備えた威厳と気品溢れるカリスマの持ち主で、並の人間なら『なんかすごい。でも迂闊に近寄っちゃいけない人だ』と勝手に判断して距離を置いてしまうタイプ。

しかし実際は面倒見が良くて指導も上手く、かつ自立心をいい感じに刺激してくれる姉御肌。ゼルエスとの件が無ければ、もっと朗らかでよく笑う社交的な性格だった。

 

ウェラントの王太后として、終生をサーラの補佐に費やしたらしい。晩年はシウラから教えてもらったオースティンの墓にも参るようになり、時間を掛けてゼルエスへの憎しみを消化した。

ちなみに、孫娘にあたるオーリィードの双子娘には初対面からやたらと懐かれまくって、逆に困惑させられたという。

お祖母様! と呼ばれることに対し、地味にダメージを受けていたとかいないとか。