普段はキャラ任せで、私はあまり意識していない『呼称』の使い分け。
聖者の福音を書いていて気付いたんですが、マッケさんは会話している相手の現在に合わせた呼び方をしてるんですよね。
リブロムはウェラントとベルゼーラの実効支配者だから『リブロム陛下』。
レクセルは形式上第二王子のままではあるのだけど、ベルゼーラへの入国が認められていない臨時の護衛騎士なので『レクセル』。
オーリィードはロゼリーヌ王太后の実子だから、立場を考えれば『オーリィード嬢』で通すのが筋だと思うんですけど、レクセル同様に主従関係を結んでいる為か呼び捨て。
で、何故か亡き夫のルベルクも『ルベルク陛下』。
これはマッケンティアの心情が事情に追い付いてないだけかも知れないけど、自国の二世代の王を並列するような呼称にしているのはちょっと違和感があるかなあと思ったり。
リブロムに陛下を付けて、かつルベルクにも陛下を付けたいなら、せめてルベルクのほうは『ルベルク先王陛下』とするべきなんじゃないかと。
そうしていないのは、やっぱりまだ夫との死別を受け止めきれていないから……なのかも知れない。
マッケさんがリブロムの生存に拘っていた理由も、過去の別れがあったからでしょうし。
そう考えると、リブロムと再会した時のマッケさんは内心で相当舞い上がってたんだろうな。
彼女の底知れない愛情と忍耐強さに尊敬めいたものを感じつつ、今日はここまでです。
おやすみなさい。