梅見月ふたよの創作系裏話

創作物に関する独り言を連ねる日記帳

キャラファイル2『アリエス』

画策シリーズ第三作『画策』の登場人物。

舞台となるテクタール王国の第一王女で第二王位継承者。

正式名称はアリエス=ユラヴェクト=イルヴィナ=テクタール。

 

人権保護を訴えて売春行為や人身売買を世界的に悪行と認識させたテクタール王が娼婦に産ませていた不義の娘とされているが、実際は順序が逆。

王が王太子の時代、外交の為に出向いた国で身体が弱い王太子妃とよく似た容姿の少女を見かけて慌てて追いかけ、娼館と気付かずに入った場所で少女の容姿と名前を尋ねた為に指名として通されてしまい、断ることも許されずに一夜を過ごした結果、アリエスが生まれた。

その時の娼婦が王太子に人権問題を考えさせ、彼女のような人が自然体で笑って過ごせる世界を作ると決意させたことで、後々のテクタール王の功績に繋がっている。

ただ、生きる為の仕事を取り上げられる形になってしまった為、子供を育てる余裕が無くなった娼婦は王に子供を託すしかなく、事情を知った王もまた、身体が弱い王妃との子供は望めなかった為、子供は正式な王女として快く引き取った。

 

しかし、王女として育ったアリエス本人からの指摘と意思で王位継承権は辞退している。してはいるが、王と王妃が保留にしているので、公式にはれっきとした王女のまま。

異母姉妹のエリミエルに自分の存在意義を見出し、彼女の為だけに表と裏の社会両方で暗躍している。

 

作品ファイルの『画策シリーズ』と併せて読んでいただければネタバレ直行便です。