2000年くらいの私が描いた、未公開の走り書き漫画もどき。今現在では世にありふれまくっている『魔法が存在する世界の学園物』。略して『M☆M』。
主人公・アステ=ヴァ=リートは魔力こそ底無しに保有しているが、そのせいで制御が全くできていないという学園随一の問題児。
指先に小さな火を灯そうとすれば教室が二、三室吹っ飛び、そよ風を呼ぼうとすれば半径五メートル以内の物はことごとく遥か彼方へ姿を消す。
魔法耐性を付与した学園施設内においても毎日がそんな調子だった為、同じ学園生や教師からは頭を抱えられている。
しかもアステは、魔力の暴走とも言える行為の数々を「ごめんごめん(笑)」で済ませる超・前向きな性格で、好奇心も人一倍旺盛な困った人種だった。
そんな彼女が二年生になって少しした頃、カリキュラムの一環で同級生と共に『召喚獣』を喚ぶことになった。
喚び出して以降は生涯を共にするパートナーとなる『召喚獣』。彼らは召喚主の魔力量と質に応じて異界から現れる獣だ。その容姿は鳥であったり、狼であったりと多種多様。
歴史上稀に見る莫大な魔力量を保有するアステの元には『何』が来るのか。
教師と同級生が怖い物見たさで遠巻きに見守る中、アステが喚び出した獣は……。
基本はドタバタコメディーで、爆発とかはしますが命がどうこうといった重い話は、ほぼありません。ほぼ。
アステと、アステの友人男性二人、アステが召喚した召喚獣が、学園を卒業するまでにいろいろやらかしたり、やらかされてやり返す話。