勇者一行は、逆さの砂時計の裏主人公です。
彼らが出てくると場が華やぎます。今話のわきゃわきゃ感、結構好き。
この空気感をどう捉えるかは読んでくださった方次第になりますが、私は空気に含まれているものと、その割合すらも、彼ららしくて好ましいと思っています。
何かの拍子でベゼドラが勇者一行に加わっていたら……それはそれで賑やかで楽しかったでしょうね。アルフリードには終始振り回されるだろうし、ウェルスとは悪友になれそう。マリアとはあんまり交流しないかな? で、結局一番苦労するのはコーネリア。
しかし、そうなったら後世にベゼドラは居なかった可能性が高く。ベゼドラが居ないとクロスツェルは案外ロザリアと平々凡々に暮らせていたのでは?
と思ったけど、ベゼドラが居なくてもレゾネクトがアリアを迎えに来ちゃうから……ああ、バッドエンドまっしぐらです。意外と重役でした、ベゼドラくん。
侍女の物語を三分の一くらい読み進めました。
こちらは文章が読みやすくて、ページに文字がびっしり詰まっていてもあまり苦にならないです。
読んでいてふと気付いたんですが、同じ意味の文章がくり返しになっていても、くどく感じないのは意外でした。
私は重複表現をしないように、とにかく削って削ってシンプルさを重視していました。
でも海外の小説は、波のように被せてくる感じがします。
『驚いた。ああ、なんてことだ。こんなことがあって良いのだろうか。開いた口が塞がらないとは、まさにこのことを言うのだろう』
といった具合に、一つの感情を何言にも分けて何行も、何ページも使って描くんです。なのに決して無駄に長いとか、しつこいとか、そうは感じない。
私なら『ああ、びっくりした』で終わりです。シンプルすぎてたかもしれない。
情感について考えさせられました。ストーリーも、どんな展開が待っているのか気になります。
明日が楽しみです。
今日はここまで。
おやすみなさい。