梅見月ふたよの創作系裏話

創作物に関する独り言を連ねる日記帳

黄色の花の物語、第九話を修正しました

今回の修正で、王城と宮殿に関する情報と、真相に至るヒントを追加しました。

ウェラント王国でもそうですが、バスティーツ大陸のほとんどの王族は、城に囲まれた宮に居を構えています。機能的にも共通しています。ただし、宮の呼び方は国によって王宮だったり宮殿だったり御殿だったりとバラバラです。この情報をどこかに入れた記憶がなかったので、念の為に追加しました。

真相に至るヒントは、ロゼリーヌの言葉です。

最初は識字率の関係で、マッケンティアの小説を読める人は貴族や商人に限られていた。けれど、マッケンティアの小説は脳内で再生される『音』を媒介にして拡がる為、人と人との会話でも伝わってしまう。そこで誰かが洗脳にも等しい心理的作用に気付けなければ、小説の内容はどこまでも拡散され、独善的な平和主義者が量産された結果、既存の社会は自滅する。という内容。

仕向けられてきたとの発言は、マッケンティアに害意があると思い込んでいるリブロムから話を聴いていたせいです。この時点ではまだマッケンティアの人柄を知らないので、リブロムの真意と経歴から「リブロムが言うなら、おそらくそうなのだろう」くらいの認識しかありません。全面的にリブロムを信じているかといえば、そういうわけではないみたいですが。

 

隠し要素とはちょっと違いますが、サーラがロゼリーヌを表す言葉に「畏怖」を使ったのは、シュバイツェル王家の流れを汲むロゼリーヌのカリスマ性を、直感で嗅ぎ取っていたからです。

サーラの知識や認識でも、ロゼリーヌは伯爵家出身のご令嬢でした。フリューゲルヘイゲン王国や血脈に関しては、まだ知りません。生まれついての王女として育てられたサーラからすれば、ロゼリーヌが格下に見えてもなんらおかしくないのです。

それでも「なんか凄い女性」だと感じ取っている辺りに、サーラの人を見る目や政治的才覚の片鱗が垣間見えます。多分。

生まれついての王子として育ったリブロムやレクセルには、そういうものを一切感じてませんからね。真相を知った後ですら。いくらオーリィード可愛さで憎んだり妬んだりしていても、フィルターかけすぎではないかと。

オーリィードを狙う人間は味方であっても殲滅する、とか言い出しかねないサーラさん。

そんな女性を指して、政治的才覚云々と言って良いものかどうか……微妙。

 

今日はここまでです。

おやすみなさいませ。