黄色の花の物語に登場する、オーリィード・シュヴェル・シュバイツァー改めグローリア=シュバイツァーと、本名リブロム・アーシュリマー・フロイセルの間に生まれた娘。
母や双子姉妹のヴィントに比べてやや薄い黄金色の髪と、赤みが強い紫色の目を持つ。
本名はナディア=シュバイツァー。
基本的な言動と思考回路はヴィントと同じ。
母親大好きで、ヴィントと一緒になってくっ付くのが習慣になっている。
どうやらアーシュマーが抱いているグローリア=シュバイツァーへの微妙な距離感というか罪悪感みたいなものを正確に見抜いているらしく、アーシュマーに対しては、母親に対してほど積極的に甘えたりはしない。
貴族の令嬢として振る舞えない訳ではないが、必要に感じた時以外は自由奔放。
楽しい時のヴィントはどこまでも猪突猛進、ナディアは行き過ぎたかな?と思ったら一回立ち止まるタイプだが、その違いは五十歩百歩。
双子を即刻止めたい時は、グローリア=シュバイツァーか、ルビアを呼んでくるしかない。マッケンティアは一緒になって突っ走るので逆効果。
ダンデリオン=グエンでは煙に撒かれる。
ダンデリオン=グローリアやアーシュマーやリブロムでは逃げられる。
グリューエルやサーラ、ロゼリーヌやシウラでは呼び寄せるエサにはなるけど、そこにグローリア=シュバイツァーかルビアが居ないと、結局どこかへ飛んで行く。
意外な歯止めになりそうな人材としては、フィールレイク一家。特にミウル。彼女は立派なおかんになってそうな気がします。叱られてしょんぼりな双子が見える。
ナディアの由来は『希望』。
名付け親は、フリューゲルヘイゲンに来たほうのアーシュマー。
意味は、『この娘に関わる全ての人が、ずっと笑っていられるように』です。
これから始まる新しい未来が明るいものであるように、という願いを込めて付けられました。
おかげで周囲から涙はほとんど消えましたが、男性陣の苦笑いは増えました。双子が男の子だったら、苦笑いしていたのは女性陣だったかも知れませんが。平和です。
現時点で鴉やティグと関わる映像は見えてませんが、もしかしたら鴉を退かせるのは双子かも知れないと思っています。
鴉の目的はオーリィードを通して自分を救うことにあるので、自分と同じ人間が既に救われていると気付けば、あるいは。
余計ムキになりそうな気もしますけど、少なくともオーリィードと鴉の違いを見せつける要素にはなりえます。
決定打は、やはりオーリィード自身の拒絶と言葉でしょうが。
でも、こんなに可愛い双子でも、鴉達の救いにはなれないんですよね。自分で気付くしかないんだから、仕方ないと言えば仕方ないのかな。