今回の『誰かの呟き〜貴女の隣で〜』は、本編に出ていた風邪引きオーリィードのアンサーストーリーに当たる風邪引きアーシュマーの視点です。
風邪を引いた時サーラに居場所を見出したオーリィードが、与えられた居場所をアーシュマーに繋いでいく、という話。
風邪を引くと弱気になるよね、という話でもあります。ちなみに、風邪で弱気になるこの現象、科学的根拠もある?らしい?です。
分泌物質がどうとか。詳しくは解らなかったんですが、もしも人体の働きが気分を左右しているなら、感情もやっぱり人体が作り出しているのかなあとぼんやり思いました。
この風邪引きアーシュマー、書いている私にはもちろんリブロムなのかレクセルなのか見えているのですが、読んでくださる方にはどちらにも見えるように工夫しなくてはいけなかったので、表現探しが地味に大変でした。
リブロムかも知れないし、レクセルかも知れない。この曖昧さが今回のポイントです。
話の中で、グローリア=シュバイツァーがアーシュマーに対して無理しないで的な言葉を掛けるのですが。
このアーシュマーがレクセルだったら、単に体調を心配しただけの気遣い。
リブロムだったら、海に良い思い出は無いであろうリブロムの過去への気遣いになります。
リブロムは軍人になって初めて派遣された先の中央大陸で仲間を全員喪っているので、ベルゼーラへ帰国するなら一人で海を渡らなくてはいけません。
実際にどう帰国したのかまではまだハッキリしてませんが、そんな状況で海に好感を持てる筈もないでしょうから。
リブロムに嫌な事を思い出させてしまわないか、無理をさせてしまわないか、グローリア=シュバイツァーはそれを心配していた、という形になります。
他にも細々とあるんですが……今、ものすごく凶悪な眠気に襲われていて頭が回りません。
今日はここまでです。詳細はまた明日、改めて。
おやすみなさい。