梅見月ふたよの創作系裏話

創作物に関する独り言を連ねる日記帳

キャラファイル16『アラン』

黄色の花の物語に登場する、ウェラント王国の宮廷騎士団所属シュバイツァー隊の隊員だった元騎士。

ティアンの実弟。兄とは違い好奇心旺盛で血気盛んな戦闘狂かと思いきや、意外にも冷静な観察眼を備えている戦闘マニア。

壁があったら素手で登りたくなるタイプの熱血漢で、ティアンには直進バカと評されることがしばしば。でも、嫌われてはいない。

フルネームはアラン・フェリオ・フィールレイク。

 

貴族生まれ貴族育ちの元騎士にしては自分の感情と衝動に素直で、陰謀だの画策だのとは無縁な性格。

ティアンとは頻繁に口喧嘩しているものの、根本的なところでは互いに仲間としての信頼がある。兄弟としては微妙。ティアンのほうが頭を使うので、純粋な力でならアランが勝るものの、戦術を交えるとティアンの圧勝。当然ながらアーシュマーやオーリィードには全く及ばない。

戦闘マニアには違いないが、知識と実践が結び付くまでには時間が掛かるらしい。頭では分かってるけど身体が思う通りに反応しなくてジタバタする、本能で行動しちゃう派なのに頭でっかちという非常に複雑で面倒臭い人種。

 

兄を斬ったゼルエスに斬りかかろうとしたり、オーリィードの境遇に怒り狂って救出作戦を決行するなど、たとえ主従関係にある相手でも曲がったことは許せない質。それが正義感からくるものかといえばそうでもなく、単純に自分の領域が荒らされたような気がして腹立たしい……と感じてのこと。

 

オーリィードへの感情は、強い人間への興味と尊敬と羨望と敵対心。乗り越えるべき壁であり、学ぶべき師であり、誇れる上司でもある。

救出作戦後、片腕を動かせなくなったせいで実家に引きこもりがちになっていた。地味に精神的ダメージを受けていたようで、鍛え直すのも一時放棄。レジスタンスの噂を聞いてようやく、オーリィードへの負けん気から回復傾向に。

 

恋愛感情は……どうなんでしょう。潜在的にあったとしても自覚は無いと思います。彼の場合はとりあえず着実な目標打破が一番の夢で、他のことには構ってられない気がする。

相手が強ければ強いほど熱を上げて執着するので、グローリア=シュバイツァーにまとわりつくのは確定してます。もしかしたら、双子の娘にもけちょんけちょんにされて喜ぶかも知れません。

ある意味、付ける薬が無い人です。