梅見月ふたよの創作系裏話

創作物に関する独り言を連ねる日記帳

キャラファイル14『ダンデリオン=グエン』

黄色の花の物語に登場するフリューゲルヘイゲン王国当代国王、兼、国王の守護騎士である男性。

その正体は、赤子の時分からハインリヒ本家に預けられて育った本物の王子。

本名は、グエン=シュバイツェル。

国王としては、ダンデリオン=シュバイツェル。

国王の守護騎士としては、グエン=ハインリヒ。

 

影武者であることを知らずに王子として育てられていたダンデリオン=グローリアと引き合わされた時から、自分の妻は彼女以外にありえないと、裏であれこれ手を回して囲い込んでいた卑怯者。

腹黒で狡猾なところがあるものの、根は善人で明るい性格をしている。立場が違えば、気さくでノリが良い兄さんな感じ。

だからか、ダンデリオン=グローリアがグリューエルから借りていたマッケンティアの小説を読み、あっさり洗脳されかかった。以来、王子としての性格よりも本性に近い『ノリが良い兄さん』の面が表に出ている。

さすがに国王として公の場に出る時はそれらしい態度で臨んでいるものの、それもダンデリオン=グローリアが常に目を光らせていればこそ。

束縛したのはダンデリオン=グエンのほうだが、ダンデリオン=グローリアのほうがいろんな意味で強い。

 

洗脳されかける前は剣術にしか興味がない武人だと思われていた。

事実、代々二人一組を基本に継承されてきたフリューゲルヘイゲン流双剣術よりも独自に編み出した個人用の単刀剣術を得意としており、その単刀剣術は双剣術の本質である『惑わし』が全く通用しない、いわば双剣術を破る為の剣術。

かつての自国の大将が作った必殺剣を封じてしまう程度の腕前はある証左……なのだが。

なにせ人が好すぎる性格なので、身内には弱い。しかもダンデリオン=グローリアやグリューエルには力量そのものがまず追いついていない為、アーシュマーはもちろんグローリア=シュバイツァーにもなかなか勝てないらしい。

 

最終的には七人の子持ちで、ほぼ全員ダンデリオン=グエンが育てたようなもの。グローリア=シュバイツァーの双子の娘も時々遊び相手になっている気苦労が絶えない庶民派な国王。

賢い人は時に冷たい目で見られがち。でも、賢王ダンデリオンに悪いイメージがあまり付かないのは、ダンデリオン=グエンの朗らかな部分がそうさせているからかも知れない。

 

彼の場合、暗示が微妙に残り続けているおかげで言動を偽る理由が無く、すごく書きやすいです。

出てきたらそのままを書けば良い、裏表が無い人。

暗示が掛かる前の彼がどうだったか、もはやダンデリオン=グローリアも私も覚えてません。

それでいて国王としてはそれなりに功績を残してたりするので、ハインリヒ家の頑張りがあるにしても、王の器ではあると思われます。

表裏が無い人だから、こういうまとめでは特に書く事も無いというオチ。