梅見月ふたよの創作系裏話

創作物に関する独り言を連ねる日記帳

ネタバレしかない

毎日書き記すから日記なのであって、時間帯に拘る必要はない筈なのですが。

何故か朝に書きたくなる日記。

 

ゼルエスについて語ると、必然的に悪行の後継者・リブロムについても書きたくなります。

 

リブロムはベルゼーラ王国の第一王子。訳あって一時期はウェラント王国の騎士になっていましたが、話の流れでベルゼーラ・ウェラント両国の国王に即位します。

小説版ではゼルエスの悪行を継ぎながらも悪人にはなりきれず、私から見れば全力で空回りする悪役気取りの苦労人。

漫画版ではゼルエス以上の悪行に走り、愛するオーリィードに自ら討伐された極悪人。

 

小説版リブロムの異母弟・レクセルは、自分のせいでオーリィードやリブロムを余計に苦しめたと罪悪感で落ち込んでいましたが、実際はレクセルが機転を利かせたことで二人どころか登場人物全員を救っています。

走り書き漫画もどきを描いている間はサポート役にすらなれない腰巾着だと思っていたレクセルが未来を変える分岐点になるなんて、正直とても意外でした。

 

小説にしろ漫画にしろ、真相の中心に居るのはリブロムの生母・マッケンティアですが。

リブロムが真相を知ってもマッケンティアを手に掛けようとしなかったのは、親子の愛情が理由ではなく、単純に状況がそれを許してくれなかったから。

マッケンティアをどうにかするには、彼女に向かっている世界中の好意的な関心や興味を削ぐ、あるいは悪感情に変換してからでなければ、どうにかしたせいで更なる関心や興味を集めてしまう可能性が極めて高かった。

だからリブロムは、マッケンティア本人にだけは決して手出しできなかったんです。

自力で気付いた人間の中では誰よりも元凶の近くにありながら、逃げるしかできなかった理由はそれ。

 

小説版でフリューゲルヘイゲンがやった事も、端的に言えばゼルエスやリブロムからの警告を受け取った大国が対策を練る為の時間稼ぎであって、根本的な解決は数十年以上先の話になります。

終始振り回されているようにしか見えない小説版オーリィードが主人公らしく活躍するのって、多分最終回後から根本的に解決するまでの間だと思う。

 

サーラ王女とオーリィードの再会が意味する社会情勢、それ即ち、フリューゲルヘイゲンとウェラントの和解と融和。両国の手を取り合う必要性が大国視点で認められたことを意味しています。

何故認められたのか?

大陸間侵攻への対抗策、戦時協定です。

そこには当然、隣国のベルゼーラも加わります。

フリューゲルヘイゲン、ウェラント、ベルゼーラ、そして大国。

その総ての長と繋がりを持つオーリィードは、おそらく大陸代表の旗印として鬼神の如き働きを見せるでしょう。長達もオーリィードの為になら全力で動きます。

過去のあれこれを解消した後なので、いっそ爽やかに小気味好い戦果を上げるのではないでしょうか。

 

しかしそうなると居た堪れなくなるのが『ベルゼーラ王国のリブロム陛下』と『シュバイツァー公爵家のアーシュマー』。

戦時中、大国の思惑でちょくちょく顔を合わせることになるでしょうから、元兄弟として、同じ女性を愛した男性として、同席の場に気まずい空気が漂うのは間違いないです。そこに姑・サーラが加われば地獄絵図。

どっちが兄でどっちが弟かは、ここにもはっきりとは書きませんが……仮に、万が一『アーシュマー』が弟のほうだとしたら、双子の存在で主に『リブロム陛下』の気まずさレベルが爆上がりしそう。

事あるごとに落ち込む『リブロム陛下』を、サーラや『アーシュマー』が嫌みで口撃。双子の何気ない言葉でトドメ。そして撃沈。

『アーシュマー』が兄のほうだとしても、『リブロム陛下』とサーラの嫌み口撃は止まらない気がする。なんなら地位の差で遊ばれたりして。兄、精神的立場が弱い。

平和だなぁ……。

いずれにしても、やっぱりベルゼーラの兄弟達は心安らぐ居場所に恵まれなかったようです。

 

今日はここまで。

なんとなく作業が捗る気がしてきました。

書くぞーっ!